Thresholdヘアアイロンは180℃以上で急速に傷みます

髪のタンパク質は180℃前後を境に変性が進みやすくなり、この温度を超える設定を毎日繰り返すとダメージが蓄積しやすくなります。

毛髪の主成分であるケラチンたんぱく質は、熱によって構造が変化(熱変性)する性質があります。一般的に180℃を超えるあたりから変性が急速に進むとされており、この温度帯を超える設定を日常的に使うと、艶落ちやパサつきが進みやすくなります。

ただし、髪への影響はプレートに触れている時間の長さにも左右されます。同じ180℃設定でも、1回でさっと通すのと、同じ箇所に何度も往復させるのとでは、髪が受ける熱の総量が変わります。温度設定だけでなく、当てる時間・回数も合わせて意識する必要があります。

Matrix温度と髪質のマトリクス

髪質や状態によって適した温度は異なり、細く傷んだ髪ほど低めの温度から試すのが安全な目安です。

髪質・用途別の温度設定の目安
髪質・用途温度の目安理由
細い髪・ダメージを受けた髪140〜160℃熱変性が進みやすく低温でも効果が出やすい
普通〜太い髪160〜180℃一定の熱量がないとまとまりにくい
くせ毛・剛毛の集中ケア180〜200℃くせを伸ばすには高めの熱量が必要になりやすい

一般的な毛髪科学の知見にもとづく目安であり、個々の髪質・アイロンの機種によって最適温度は異なります。

Not a Substitute縮毛矯正とアイロンの違い

縮毛矯正は薬剤で毛髪内部の結合を組み替える施術で、ヘアアイロンによる日々のスタイリングとは目的も仕組みも異なります。

縮毛矯正は美容室で行う施術で、薬剤によって毛髪内部のジスルフィド結合(くせの原因となる結合)を組み替え、くせそのものを長期間まっすぐな状態に変えます。一方、ヘアアイロンは熱と物理的な圧力で一時的に髪の形状を変えるだけで、洗髪すれば元のくせに戻ります。

ヘアアイロンを毎日使うことと縮毛矯正を受けることは、目的も持続期間もまったく異なる対策です。日々のスタイリングをアイロンで行いつつ、根本的なくせを解消したい場合は縮毛矯正の施術を検討する、という使い分けになります。

なお、縮毛矯正の施術後にアイロンを併用する場合は、施術直後の毛髪は薬剤の影響でダメージを受けやすい状態にあるため、美容師から指示された期間はアイロンの使用を控える、または低めの温度に留めるといった配慮が必要になることがあります。施術を受けたサロンでの案内を優先してください。

DesignSI-110の温度設計

SI-110は、株式会社Amavillaのブランド「ケアライズ」が展開するプロ仕様のストレートアイロンです。200℃を上限に5℃刻みで温度を調整でき、180℃までは約40秒で昇温する仕様です。

SI-110のプレート画像
SI-110のプレミアムプレート。プロ仕様として設計されている。
引用元:株式会社Amavilla 公式サイト(https://amavilla.biz/)(当メディア調査時点)

5℃刻みの温度調整は、髪質のマトリクスで見たような「細い髪は低め・くせ毛は高め」という使い分けを1台で行うための設計です。40秒での昇温は、サロンでの施術時間の制約を意識したプロ仕様の特徴とされています。詳しい仕様は製品ページで確認できます。

プレート部分にも工夫があり、髪への当たりが均一になるよう設計されたプレミアムプレートを採用しています。プレートの温度ムラが大きいと、同じ設定温度でも部分的に高温になった箇所でダメージが進みやすくなるため、プレート全体の温度の均一性も、温度設計の一部として見ておきたいポイントです。